外は雨。
ゴミを捨てにいった。
遠くから一層強い雨音。
スコール、いやあられ・・・これは!

境界に立ったことはあるか?
たとえばココは晴れているのに10歩先では雨が降っている
ほんの数歩先では自分が置かれているのとは
全く異なる状況にさらされている。
そして次の瞬間、自分の立っているところにも雨が落ちてくる。

氷の粒が屋根や地面をたたく音を連れて
月明かりに照らされた白い壁が迫り来る。
こちらは雨、そこは霰。
逃げた。
頭の雪を払いながら階段を上り家へ入る。
なんとも不思議なその景色を見続けようと
その場に留まれるほど僕は速くはないのだな。

足元の牛乳に気づかずあたりは真っ白